平成 継男

SUZUKI

スズキ CAPPUCCINO:軽規格を超越した「FRピュアスポーツ」。4輪ダブルウィッシュボーンとターボが織りなす、小さな怪物の光と影

ホンダ ビートという「高回転NAミッドシップ」の感動冷めやらぬ中、今回は「平成のABCトリオ」の次なる一角、「スズキ CAPPUCCINO(カプチーノ)」をご紹介します。ビートが「NAエンジンのレスポンス」と「開放感」を追求した車なら、カプチーノは「FR(フロントエンジン・リアドライブ)レイアウト」と「ターボパワー」、そして「軽自動車離れした豪華な足回り」を武器にした、本格的なライトウェイトスポーツカーです。「小さなバイパー」とも形容されるそのロングノーズ・ショートデッキのスタイリングは、今なお世界中のエンスージアストを魅了しています。しかし、この車には「錆(サビ)」という、スズキ車特有の避けられない宿命が待ち受けています。
HONDA

ホンダ BEAT:軽自動車規格の奇跡。F1の血統を受け継ぐ「MTRECエンジン」と、カプセルデザインの究極ミッドシップ

ホンダのスペシャリティカーの歴史を辿り、「デートカーの帝王」たるプレリュードの技術の粋を見てきました。次は、ホンダのロマンが凝縮された、もう一つの傑作をご紹介します。それは、「軽自動車」の枠を超えた究極のスポーツカー、「ホンダ BEAT(ビート)」です。ビートは、バブル景気の末期である1991年に登場し、「平成のABCトリオ」(マツダ AZ-1、スズキ CR、ホンダ BEAT)の一角を担いました。しかし、この車は単なる軽自動車ではありません。ホンダのF1活動で培われた技術と、徹底した「運転する楽しさ」の哲学が、その小さなボディにすべて詰め込まれています。特に注目すべきは、「ミッドシップ・リアドライブ(MR)」というレイアウトと、軽自動車史上唯一となる「MTRECエンジン」です。
HONDA

ホンダ PRELUDE:デートカーの帝王の光と影。4WSとVTECを搭載した、バブル期ホンダの技術の結晶

マツダの個性派クーペを巡る旅(アルシオーネ SVX、MX-6、ユーノス 500、ユーノス コスモ、ユーノス プレッソ)から、いよいよ日本車史を語る上で欠かせない、「デートカーの帝王」へと視点を移します。今回ご紹介するのは、バブル期にその人気が頂点を極めたスペシャリティクーペ、「ホンダ PRELUDE(プレリュード)」です。特に、ホンダの先進技術が凝縮された「3代目(BA 4/5型)」と「4代目(BB 1/4型)」を中心に深掘りします。プレリュードは、その洗練されたデザインと、ホンダが誇る**「4WS(四輪操舵)」、そして「VTECエンジン」**という革新技術で、当時の若者、特に女性からの絶大な支持を集めました。しかし、その栄光の裏側には、短命に終わったことによる部品欠品、そして特殊な機構の維持費という、旧車特有の現実が隠れています。
MAZDA

ユーノス プレッソ/AZ-3:小さなV6を積んだ「和製アルファロメオ」。官能的なエンジンと優美なデザインを持つ、FFコンパクトクーペ

ユーノス コスモという「究極のロマン」を味わったところで、今回は少し現実に戻りつつも、マツダらしい個性が光るコンパクトクーペをご紹介します。次にご紹介するのは、「ユーノス プレッソ」(兄弟車:オートザム AZ-3)です。この車は、バブル期のマツダが展開した「5チャンネル体制」の中で、ユーノス店とオートザム店から販売されました。コンパクトなFFクーペでありながら、当時のマツダが誇った**「小さなV6エンジン」を搭載し、その優美なデザインと軽快な走りで「和製アルファロメオ」**とも称されました。しかし、この車もまた、時代の波に飲まれて短命に終わってしまいます。
MAZDA

ユーノス コスモ:世界唯一の3ローターエンジン搭載車。「走る宮殿」がオーナーに要求する、究極の愛と覚悟

ユーノス 500の優美な世界から一転、今回は「マツダの夢」が極限まで高まった、究極のロマンカーをご紹介します。それは、「ユーノス コスモ」です。MX-6、ユーノス 500と同じく、マツダの「5チャンネル体制」の頂点に君臨したフラッグシップクーペです。しかし、その中身は他の追随を許さない、世界で唯一無二のものです。ユーノス コスモは、世界で唯一となる市販車「3ローター(3回転子)ロータリーエンジン」を搭載し、豪華絢爛な内装と、世界初の「GPSナビゲーションシステム」を搭載した、まさに「走る宮殿」でした。
MAZDA

ユーノス 500:マツダが夢見た「日本の小さな高級車」。奇跡の塗装とV6エンジンを持つ、バブルが生んだ美の極致

MX-6という「バブル期のFFクーペのロマンと現実」を追求したところで、今回はその兄弟車でありながら、まったく異なる方向性を持つ一台をご紹介します。次にご紹介するのは、マツダが展開した「ユーノス」ブランドから登場した、「ユーノス 500」です。これは「FFスポーツクーペ」ではありません。しかし、当時のマツダが目指した「日本のプレミアムコンパクトセダン」という目標を、驚異的なレベルで達成した、まさに「バブルが生んだ奇跡的な優美さ」を持つ一台です。そのデザイン、塗装、そしてV6エンジンは、今なお多くのマニアを魅了してやみません。
MAZDA

マツダ MX-6:バブル崩壊に散った「ユーノス」の夢。流麗なボディにV6と4WSを搭載した、FFスペシャリティクーペの光と影

アルシオーネ SVXのような規格外のフラッグシップクーペを見たところで、次に参るのは、同じくバブル期のマツダが、「5チャンネル体制」という壮大な野心のもとに生み出した FFスポーツクーペです。今回は、知る人ぞ知るFFスペシャリティクーペ、「マツダ MX-6」について深堀します。MX-6は、北米市場を意識した流麗なデザインと、当時のマツダが誇る**「V6エンジン」と「4WS(四輪操舵)」という先進技術を搭載していました。しかし、その登場はバブル崩壊と重なり、日本では短命に終わりました。なぜこの車は埋もれてしまったのか。そして、今このFFクーペを維持するということは、何を意味するのか。そのロマンと現実を徹底的に語ります。
SUBARU

スバル アルシオーネ SVX:ジウジアーロが描いた「夢」。水平対向6気筒と変形ウィンドウを持つ、規格外のGTクーペ

レガシィの現実的なツインターボの世界から一転、今回は一気にロマンと個性の極地へ向かいます。スバルがバブルの絶頂期に放った、「規格外」のフラッグシップクーペ。それが、「スバル アルシオーネ SVX」です。SVXは、インプレッサやレガシィとはまったく異なる、「究極のパーソナルGTカー」を目指して開発されました。イタリアの巨匠、ジョルジェット・ジウジアーロによる流麗なデザインと、水平対向6気筒エンジン、そして最大の特徴である「変形サイドウィンドウ」は、今なお色褪せない強い個性を放っています。しかし、その個性の裏には、日本の環境には合わなかったいくつかの「悲劇」と、現代のオーナーを悩ませる「維持の壁」があります。
SUBARU

スバル レガシィ B4/ツーリングワゴン (BE5/BH5型):家族を乗せる280psの怪物。ツインターボの「光」と「影」

FTOのようなマニアックなクーペの次は、ぐっと現実に引き戻される「優等生」をご紹介します。しかし、この優等生は、羊の皮を被った「獰猛な狼」です。「家族は守る。だが、速さも譲れない。」現役世代のスポーツカー愛好家にとって、この究極の矛盾を解消する唯一の答えが、今回ご紹介する「スバル レガシィ B4/ツーリングワゴン(BE5/BH5型)」です。ターボ、AWD、そして280ps。これだけのスペックを、日常使いできるセダンやワゴンに詰め込んだレガシィは、平成の日本が生んだ最高の「ファミリースポーツ」と言えるでしょう。しかし、その心臓部である**「シーケンシャル・ツインターボ」は、同時にオーナーに大きな試練を与える「諸刃の剣」**でもあります。約6000字(相当の情報量)で、レガシィのロマンと、ツインターボ維持の現実について徹底的に語ります。
MITSUBISHI

三菱 FTO:FFのフェラーリか、未完の傑作か。バブル末期が生んだ流麗な「MIVECスポーツ」の光と影

高性能FRセダンのアルテッツァ、高性能FFセダンのアコードユーロRとプリメーラと来て、いよいよ「マニアックな平成の隠れた名車」シリーズの本題へと突入します。今回は、三菱がバブルの終焉期に放った、流麗なデザインを持つFFスポーツクーペ、「三菱 FTO」について語ります。FTOは、ランサーエボリューションのような暴力的な速さとは対極にある、「FF(前輪駆動)のフェラーリ」という異名を持ちました。そのデザインと、当時世界初の技術であるMIVECエンジンは、今なお多くのファンを魅了します。しかし、この車を維持するには、特有の「覚悟」が必要です。
タイトルとURLをコピーしました