NISSAN 日産 プリメーラ(P11型):「欧州仕込みの脚」と「SR20VETEC」。日産が放った、知る人ぞ知るFFスポーツセダン
三菱ランエボ、スバルWRXがWRC(世界ラリー選手権)で火花を散らす中、日産が目指したのは、別の世界でした。それが、ヨーロッパのツーリングカーレース(BTCC)で戦うための、「走りのセダン」です。日産 プリメーラ(P11型)は、その地味な見た目からは想像もつかないほど、高いシャシー性能と、当時世界最高峰の技術を詰め込んだ高性能エンジンを搭載していました。特に、「プリメーラ・カミノ 2.0Te」、そして究極の進化形である「オーテックバージョン」は、ホンダのアコードユーロRと並び、FFセダンの頂点を争った存在です。高騰する平成スポーツカーの中で、プリメーラは今なお「最後の良心」として、私たち現役世代の手の届く範囲にあります。今回は、この知られざる名車の魅力と、維持の現実について語ります。